日本人が苦手とするシャッフルを習得しよう
シャッフル1(跳ねるリズム①)
ここから日本人が苦手とするシャッフルのリズムの練習に入っていきます。シャッフルというリズムは多くの楽曲の中でも、2000年以降はあまり使われなくなったように思われます。一般的にスキップするような跳ねるリズムと表現されています。8ビートの時は8分音符がリズムの最小単位で、ハイハットで刻まれていましたが、シャッフルは3連符の2つ目を抜いた音符が最小単位となります。この最小単位のリズムを身体に染み込むまで、繰り返し覚えさせる必要があります。それでは練習していきましょう。
シャッフルの決まりごと
まず始めにシャッフルのリズムは3連符の2つ目を抜いた音符が最小単位なのですが、楽譜上には記載しません。全て8ビートの時と同様、8分音符で記載します。そして楽譜上の全ての8分音符を下記の3連符の2つ目を抜いた音符に変換して演奏していきます。
これが3連符の2つ目を抜いた音符です。8分音符は全てこの音符に置き換えて演奏します。楽曲の楽譜では、楽譜の先頭に「8分音符は3連符の2つ目を抜いた音符に置き換えて叩いてください」という指示があります。その指示があればこの楽曲はシャッフルのリズムだという認識で問題ないです。それでは実際のドラムの楽譜で見ていきましょう。
ステップ①(楽譜)
8分音符のハイハットの楽譜です。このように書かれていた場合、実際の演奏は次のようになります。
ステップ①(実際の演奏)
8分音符のハイハットを3連符の2つ目を抜いた音符に置き換えた楽譜です。実際の演奏はこのように叩きます。「チッチチッチチッチチッチ」という感じになります。ここで右手のハイハットの動きはアップダウン奏法を使用して叩いていきます。3連符の1つ目をダウンストローク、3つ目をアップストロークで叩きます。
ステップ②(楽譜)
2・4拍の頭にスネアを追加します。
ステップ②(実際の演奏)
実際の演奏は上記のようになります。「チッチタッチチッチタッチ」となります。それではこの両手のパターンにバスドラムを追加していきましょう。
練習課題①(楽譜)
1・3拍目の頭にバスドラムを追加します。
練習課題①(実際の演奏)
実際の演奏は上記のようになります。「ドッチタッチドッチタッチ」となります。
練習課題②(楽譜)
練習課題①のリズムの1・3拍目の裏にバスドラムを追加します。
練習課題②(実際の演奏)
実際の演奏は上記のようになります。「ドッドタッチドッドタッチ」となります。ここで注意点ですが、ゆっくりなテンポの時はバスドラムの2連打を右手につられるように叩いて問題ないのですが、テンポが速くになるにつれてバスドラムの2打目を右手につられないようにして独立させて叩けるようにしていきます。バスドラムの1打目を叩いた直後にすぐに右足を持ち上げて叩けるようにしていきます。右手のハイハットの動きとは少し違った形となります。
練習課題③(楽譜)
練習課題②のリズムの1拍目の裏のバスドラムを減らします。
練習課題③(実際の演奏)
実際の演奏は上記のようになります。「ドッチタッチドッドタッチ」となります。
練習課題④(楽譜)
練習課題③のリズムの2拍目の裏にバスドラムを追加して、3拍目の裏のバスドラムを減らします。
練習課題④(実際の演奏)
実際の演奏は上記のようになります。「ドッチタッドドッチタッチ」となります。2拍目裏と3拍目表のバスドラムの2連打はゆっくりなテンポの時はシングルストロークを2回叩く感じで問題ないです。ですが速いテンポになるにつれてバスドラムのダブルストロークで叩くように切り替えていきます。
練習課題⑤(楽譜)
練習課題④のリズムの3拍目の裏にバスドラムを追加して、3拍目の表のバスドラムを減らします。
練習課題⑤(実際の演奏)
実際の演奏は上記のようになります。「ドッチタッドチッドタッチ」となります。速いテンポの時に2・3拍目の裏のバスドラムが遅れる場合は、少しだけ右足を持ち上げるタイミングを早めてみましょう。ドラム演奏においてバスドラムが遅れる原因のほとんどが早めに右足を持ち上げることで解決できます。
まとめ
現代のポップス・ロックシーンでシャッフルが使われる楽曲は稀ですが、シャッフルのリズムを習得することによって、リズム感の向上や黒人系音楽のジャズやブルースなど他のジャンルでの演奏に役立ちます。
シャッフルのグルーヴを意識して体に染み込ませよう
それではここで練習したシャッフルのリズムを発展させて使えるように練習していきましょう。シャッフル2にお進みください。